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ファイアウォールの歴史と有効な使い方

ファイアウォールは、火災の際に建物を防御する防火壁のことです。インターネットではコンピューターやネットワークを、外部のネットワークからの攻撃や不正アクセスから守るためのソフトウェアやハードウェアのことを言います。ファイアウォールができたのは1980年代です。信頼できない通信と信頼できる通信を識別するために、ルーターのアクセスリストができファイアウォールの原型となりました。

アクセスリストとは、ルーターに出入りするパケットの可否を指定する機能です。ファイアウォールは通信の内容ではなく、送信元と宛先の情報から可否の判断をしています。1990年代になるとインターネットが普及し、セキュリティー対策が当たり前になりました。そこで登場したのが、自社のサーバーにインストールして使うソフトウェア型の製品です。

その後のブロードバンド化によって高速通信ができるようになると、さらにハッカーやマルウェアの脅威が増し、90年代の後半には処理能力の高いハードウェア型も登場しました。しかし欠点もあり、メールによって広がるウィルスを検知することなどはできません。ウェブフィルタリングやアンチスパム、アンチウィルスなどの対策と併用することで威力を発揮します。これは、2000年代に登場した統合脅威管理UTM(UnifiedThreatManagement)を利用することで実現可能です。

現在ファイアウォールはセキュリティーの基本となっており、多くのパソコンのOSに標準装備されています。

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