IT, IT・通信関連, ファイアウォール

IoTとセキュリティ

IoTの拡大につれセキュリティ対策も、それが取り組む対象領域もIoTを直接利用する分野に限らず、予想外のエリアにまで及ぶこともあります。デジタル技術に限らず、サプライチェーンの広がりによる影響ですので、ワンクリックで対策マニュアルが出来上がるものではありません。デジタル技術、AIを駆使するとともに、丁寧に課題を洗い出すことが基本です。対策の試案を繰り返し検証してこそ、有効なマニュアルが出来上がります。

IoTの導入でこれまでに経験していない新領域に踏み出すのですから、AIと言えども、検証事例の積み重ねが必要です。事例蓄積を通じて、有効なソリューションを見出すことがポイントとなります。生産分野でのIoTについてはサイバー攻撃への防御が大前提です。侵入され、工場を起点に企業活動の全般、取引先や消費者などの他社や個人情報の奪取リスクまで、防御すべき対象は無限に近いものがあります。

生産現場での更なるリスクとしては、IoT導入対象でない、旧来からの設備についてもセキュリティ対策が必要です。旧来型ですので、外部インターネットとの接続リスクへの備えも脆弱です。ソフトを含め、バージョンアップも遅れたままというケースもあります。消費者エリアでのセキュリティ対策では情報の出入り口となる個人のスマホ、各所の監視カメラなどの端末機器の信頼性が大切です。

端末自体のマルウェアやネットワークに盗み取りの仕掛けがなされていないか、しっかりと検証、防御が必要です。

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